ロシアントイテリアの歴史は、他のテリア類と同様にイギリスのテリアの祖先を起原に持っています。イギリスには何百年も前からブラック・アンド・タン・テリアが存在しました。この犬が多くのテリアの原種であると言われています。ウイペットとの交配により洗練されたエレガントでスピーディなマンチェスター・テリアが生まれました。いつの頃からかこのテリアの小型化がされ、マンチェスター・テリアの小型版はイングリッシュ・トイ・テリアと呼ばれるようになりました。1881年にはスタンダードらしきものが出来たようですが、正式に公認されたのは1962年です。またイングリッシュ・トイ・テリアは1800年代後半から1900年代始めにロシアに来たと言われています。 |
| ロシアに来たイングリッシュ・トイ・テリアは小さなサイズ、かわいらしい容姿で小型犬では一番の人気になりました。1907年サンクトペテルブルグで開催されたドックショーでは小型犬が46頭エントリーする中でイングリッシュトイテリアは11頭いたことでもその人気を伺えます。しかしその後、戦争の影響で一時飼育頭数が激減したこともあったようです。 |
戦後生き残ったイングリッシュ・トイ・テリアを探しだし、ロシアの新しいスタイルの犬が作られました。より小型化され、ブラックタンだけではなくセーブルなどの新しいカラー、ロングコートも生まれました。ロングコート・チワワやパピヨン、ペキニーズとの交配もあったと言われています。最初に誕生したロングコートのロシアントイテリアは1957年生まれ「チキ」と名付けられました。性格もテリアのきつめの性質から家庭犬に向いた穏和な性格になりました。
ドックショーに1964年初めてロシアントイテリアが24頭エントリーされました。1966年には最初のスタンダードが出来ました。 |
1967年のドックショーでは100頭あまりのロシアン・トイ・テリアがエントリーするまでになりました。
ドックショーで注目を集めたロシアントイテリアはその後ヨーロッパ各国でも飼育者が増えました。
しかし1980年代、ロシアに各国から様々な犬種が入り始め、かわいらしいロシアントイテリアの陰は薄くなってしまいました。その影響から飼育頭数も減ったと言われています。1988年にはスタンダードが改正されてロングコートとスムースコートの二つのタイプに分けられました。1990年代になって熱心な愛好家、ブリーダーによって再度飼育数が増え他国(フィンランド、エストニア、ベラルーシ、ウクライナ、チェコ)の飼育者も増えているようです。現在はアメリカや日本からもロシアントイテイアを求める問い合わせが増えているそうです。
我が家以外にも日本で飼育されている方が密かに増えているのかもしれませんね。 |